父が倒れたときに不倫相手を家に呼ぼうとしていた母が妹家族と幸せそうに写っていた

家族写真を共有するアプリを使っている。私たち家族の写真は旦那の実家と、私の母と妹が見れるようになっている。妹家族の写真は妹の旦那さんの実家と、私が見れるようになっている。久しぶりにうちの子と半年違いで生まれた妹の子どもの写真でも見ようと、妹家族の写真を覗いてみた。妹は最近地元でマンションを購入した。きれいな部屋の写真と順調に成長している様子の妹の子ども。幸せそうな妹家族と一緒に写っている母がいた。

その瞬間、胸の奥から高濃度の溶液のようなどろどろしたものが湧き上がってきた。頭が、気持ちが、いろいろな思いが混沌とする。

父が倒れて手術の当日に、不倫相手とやりとりをしていた母。私たちが東京に帰る日に不倫相手を家に呼ぼうとしていた母。私が中学生の頃、不倫相手をお世話になっているママさんバレーの監督と紹介してきた母。私たち娘に父のことを悪く言い続けた母。自分以外の全てが間違っていると幼い私に信じ込ませた母。妹が当時の彼氏(今の旦那さん）を含めて3股していたのを怒るでも諭すでもなく「ばれないようにしなさいよ」と言った母。不倫メールを私が見つけ、不倫相手を呼び出して親族会議をした時に、悪びれもせず開き直って「はいはい」と言い続けた母。妹には私ことを悪く言い、私には妹の事を悪く言う母。

どう折り合いをつければいいのかわからない。父が死んでしまってからずーっと納得出来ない気持ちに蓋をしている。手の掛かる娘のおかげで考えないようにさせてもらっている。ふとした瞬間に当時の悲しみが蘇ってきて涙が止まらなくなる。きっと母が死ぬまで続くだろう。母が私にかけた呪い、沼のような呪縛。今週のお題「私の沼」