1日目

まさか自分がこんな状況になるなんて。こんなことになるとは思わなかったし、絶対にないと思っていた。なぜか自信があった。なぜなら3年近く逃げ続けてきたから。

2月に新しい会社に入力して早々に、コロナに罹患してしまった。仕事を覚えるどころではなくて、会社に慣れることすらできないうちに強制的に在宅勤務へ。このことを自分への記録として残しておこうと思う。

1日目。2月のある日。私は入社して間もない上に、年度末に入社したため担当する業務もない状態で、他の人の業務に関係する雑務を行っていた。午前中に新規業務に関するミーティングがあり、私も会社からオンラインで参加していた。議事録を作成するため真面目に参加していたのだが、途中から頭痛がしてきた。前の会社では会議はほぼ対面でオンラインミーティング自体がほとんどなく、私は議事録を作成した経験も1、2回程度しかなかったので、集中しすぎて頭痛がしてきたのか？と思っていた。ミーティングが終わり、昼休み。頭痛はどんどんひどくなるし、昼ご飯を食べているとどうにも体がだるい。そして喉の具合がおかしい。具合が良くないので病院に行くと午後休を申し出て、コロナを疑い検査のできる病院へ向かった。病院での1時間程の待ち時間の間に具合は悪くなってゆく。倦怠感、頭痛、咳。検査の結果、インフルエンザは陰性、コロナが陽性だった。夫、会社、娘の学童にお迎えの予定を変更して自分で帰宅させるようにとを連絡し、帰路につく。帰宅して、動けなくなる前にいろいろ済ませておこうと掃除洗濯をする。母の具合は悪くなるが、娘は元気なので相手をして欲しくてずっと話しかけてくる。夫は仕事を済ませて明日からの在宅勤務の準備をして帰るようだが、帰宅は21時頃になるという。この様子だと夫が帰るまで隔離は難しいだろう。覚悟を決めて、マスク、手袋をして夕飯を作り、娘に食べさせる。直ぐに食べられそうな冷凍食品を買っておけば良かった。餃子やお弁当に詰める用の冷凍食品ばかり買っていた。娘が入浴した頃に夫が帰ってきた。なぜか夫も私が作った夕飯を食べている。今考えるとなんでそんなことをしたのか疑問なのだが、夫ははじめから隔離するつもりがなかったのか。あの時は正常な判断が出来なかった。夫の入浴を待ち、最後に私も入浴し就寝する。普段は娘と寝ているが、ソファーに寝袋で寝ることにした。この時の熱は37℃くらい。